目標や必要になる金額がわからないまま貯金や投資をするのは愚の骨頂。
- 老後の生活費はいくら必要か?
- 年金はいくらもらえるのか?
- 投資の目標金額はいくらか?
という3つのステップに分けて、人生設計を考えていきましょう。
1. 老後の生活費はいくら必要か?
まずは、いくら必要かを知らなければなりません。
生命保険文化センターが行った意識調査によると、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考える最低日常生活費は月額で平均22.0万円となっています。
「最低日常生活費」と「ゆとりのための上乗せ額」を合計した「ゆとりある老後生活費」は平均で34.9万円となります。
老後の生活費はいくらくらい必要と考える?|公益財団法人 生命保険文化センター
というわけで、調査機関によって異なりますが、
- 最低限の生活: 22万円/月
- ゆとりある生活: 35万円/月
このくらいの金額を目標にするのがよさそう!
2. 年金はいくらもらえるのか?
こちらのページでシミュレーションしてみました。
現在30歳の僕が65歳から受け取る金額は、月額14万5千円、年間174万円です。
*実際には僕はセブ島で現地採用として働いていますし、学生時代の猶予期間があったりしますので、かなりざっくりとした目安です。
*厚生年金と国民年金でも違いますし、配偶者の有無や受給年齢なども影響しますので、ぜひご自身でも計算してみてください。
3. 投資の目標金額はいくらか?
仮に年金受給額を14万円/月とすると…
- 最低限の生活: 8万円/月の不足!
- ゆとりある生活: 11万円/月の不足!
65歳で定年退職し、85歳まで生きるとすると…
- 最低限の生活: 1920万円 (=8万円 x 12ヶ月 x 20年)
- ゆとりある生活: 2640万円 (=11万円 x 12ヶ月 x 20年)
これを貯蓄や投資でまかなう必要があります。
*ざっくりとした計算ではありますが、金融庁の「年金だけでは老後資金が2000万円足りない」という発表ともだいたい一致していますね。
続いて、貯金や投資のシミュレーションです。
積立かんたんシミュレーション | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券
1. 毎月5万円をひたすら貯金!
30歳から65歳までの35年間、毎月5万円を貯金すると…
2100万円 (5万円 x 12ヶ月 x 35年)
あれ、貯金だけで最低限の生活をおくる分は達成できるわ…
若いうちからコツコツと貯めれば、全然大丈夫そうですね。
2. 毎月5万円を積み立てて、年利3%で運用!
3700万円
ゆとりある生活をおくる分も余裕で達成!!
3. 毎月5万円を積み立てて、年利5%で運用!
5600万円
ひたすら貯金した場合と比較すると、その差は2.5倍以上です!
これが複利の力というやつで、最終的には元本をも超えます。
毎月5万円と年利5%は、どちらも決して不可能な数字ではありません。
きちんと調べて適切に運用すれば、十分に達成できる目標と言えます。
おわりに:老後は心配無用
シミュレーションの結果、過剰に心配する必要は全くないということや、どのくらいの金額や利回りを目標にすればいいのかがわかりましたね。
もちろん、年金や経済、投資の結果などが今後どうなっていくかというのは予測が困難ですし、それによって必要となる金額や人生設計も変わってくるでしょう。
でも、状況を分析する → 最適な戦略をとる → 定期的に見直す というサイクルを回していけば、なんら問題ありませんよ。