Rio Blog

世界のどこかでゆるく生きるためのライフハックブログ

【経験者の考察】日本 vs フィリピン

2016年から2022年までフィリピンのセブ島に住んでいた僕が、海外生活の注意点や、日本とフィリピンの違いなどを書きました。

フィリピン移住を考える方に向けて、長くフィリピンで暮らし、フィリピン人と接してみないとわからないことを書いたつもりです。

お金

すでに莫大な資産がある場合を除いて、どうやってお金を稼ぎ、何にいくら使うのかというのは常に考える必要がある問題です。

収入

雇用形態は主に3つでしょうか。

  1. 現地採用: 日本法人を含む現地企業に雇用される
  2. 駐在: 日本からフィリピン駐在を命じられる
  3. その他: フリーランス、自営業、FIREなど

フィリピンに移住したい方が狙えるのは1か3ですね。2は安定した雇用、比較的高い給与などが魅力な反面、駐在ポストを狙って勝ち取るのは容易ではありません。

1は特別なスキルや経験が求められることはなく、やる気があれば採用される印象。3はそのポジションにつくだけなら今すぐにでもできますね。収入の有無はともかく笑。

20代で独身、海外でいろいろ経験したいみたいな方は、給料の額や将来性などは気にせず突き進んだらいいんじゃないでしょうか。30歳になってからでも、軌道修正は全然できますから。

子供の教育や生活の質の向上を求めて家族で移住したいというパターンであれば、収入や資産の有無については当然真剣に考えた方がいいでしょうね。借金から逃げたり、女を追いかけていくのは最悪のケースです笑。

支出

フィリピンの物価は上がり続け、日本は変わらないので、両国のギャップは小さくなっています。

生活のレベルやスタイルは幅が広いので、一概には言えませんが、「日本の地方都市で生活した方が安くすむ or/and 満足度が高い」「フィリピンでの生活は生活費は安いが、不便や苦労も多い」という状況は十分にありえます。

移住したい方は、まずは数週間Airbnbで生活してみるといったところから始めることをオススメします。

フィリピンで起業する

最大のメリットは、フィリピン人の人件費が安いことです。

例えばセブの1日の最低賃金は約1,000円です。1時間ではありません。1日です。地域や業種によって最低賃金の規定は異なりますが、少なくとも日本と比べると圧倒的に安いということがわかります。

故に、オンライン英会話やコールセンターといったビジネスが成り立つし、マッサージや美容室が日本人には安く感じられるのです。

残念ながら人材の質がいいとは言えませんが、人件費の安さを活かしてビジネスを始めてみるというのもアリかもしれませんね。

教育

「フィリピンで子供を育てる」ということについて。

英語力

「英語」以外の科目もタガログ語などではなく英語で行われることがあるので、英語力はある程度身につくでしょう。

大卒のフィリピン人であれば、ハリウッド映画を字幕なしで見て理解している印象です。ただ、同じく大卒であっても、文法の細かなミスや発音のクセなどがあり、ネイティブのアメリカ人やイギリス人と比較すれば明確な差があります。

習得の難易度という点では、日本語は難しく、英語は簡単です。なので、幼少期はしっかりと日本語を身につけ、ある程度成長してから留学等の経験を通して英語を身につける方がよいのでは?と僕は思っています。

読解力、論理的思考力

家庭内での両親との会話は日本語、学校での会話は勉強は英語、と分けることでバイリンガルになることは可能だとは思いますが、その一方で懸念されるのは読解力や思考力です。

フィリピン人と接していて、文章を読まない(読めない)人や、簡単な計算ができない人が数多くいることに気づきました。世界的な比較で、学力が低いことも明らかになっています。

文章が読めなかったり、計算ができなかったりするということは、無知で損をするということです。また、思考力も低いので、「今はAという状況で、次はBが起こるかもしれない。対策としてCとDがあるけど、どっちがいいだろうか?」という風に考えて行動することができないので、常に無計画、行きあたりばったりになります。

倫理観、常識、マナー

フィリピンで生まれ育てば、当然フィリピンの倫理観や価値観などが身につきます。

性格的には、「おだやか」「親切」といったいい面がある一方で、「時間にルーズ」「(小さな)ウソをつく」「(小さな)違法行為を行う」といった傾向があると感じています。

(小さな)違法行為とは、飲酒運転や無免許運転、窃盗、売春、コピー商品の売買、様々な状況での賄賂、学校や資格試験におけるカンニング、ドラッグの使用や売買などです。

「これはやったらダメだろう」「これをやってる人はヤバい」というハードルや線引きが、フィリピン人と日本人の感覚では大きく違います。殺人などの残虐な行為が多発しているなんてことはありません。ですが、少なくない数のフィリピン人が、日本人から見れば「それはマズくない?」と思うことを平気でやります。

ただ、これは個人の感覚に依る部分が大きいですよね。フィリピン人がダメで、日本人がいいって話ではないです。人によってはギャップの大きさがデメリットになりうるので気をつけてください、という趣旨です。

フィリピンは寛容?

「フィリピン人は他人に寛容だ」「フィリピンはLGBTが生きやすい社会だ」という風に言う人がいますが、それは本当でしょうか?僕はあまりそうは思わないです。

確かに、フィリピンでは自分がマイノリティであることを隠さずにオープンにしている人が多いし、トランスジェンダー女性のミスコンなんかもあります。

ただ、それと同時に「ゲイとはこういう人たちだ」とか「レズってこういうタイプが多いよね」みたいな価値観が根底にあると僕は感じているんですね。

つまり、異性愛者と並んで、同性愛者やトランスジェンダーが存在していることは自然だし何ら問題はないけど、「男らしさ」や「女らしさ」だけではなく「ゲイらしさ」「レズらしさ」も存在していて、それに基づく偏見とか生きづらさもあるってことです。

権利や平等は進歩の賜物

「オスが狩りをして、メスは子育てをする」というように動物の世界では雌雄によって役割が分かれていて、「権利の平等」みたいな価値観は存在しないのが基本です(なお、一部の動物が同性愛的行動をとる、というのは知っています)。

つまり、人権や平等といった価値観は、高度に文明が発達した生物とその一部のコミュニティ内でのみ発生しうるものではないでしょうか?

途上国であり、キリスト教国であるフィリピンにおいては、マイノリティの存在は公には認められつつも、偏見や差別は普通にあります。

というのが、僕がフィリピンで感じたことです。あくまでも僕個人の感想だし、「そんなことはない」とか「それでも日本よりはマシ」とか思っていただいても何ら問題ありませんが。

気候

ネガティブな意見ばかり書いてしまったような気もするので、僕が思うフィリピンの優れている点についても書いておきます。

それは温暖な気候です。

年間の平均気温は26〜27℃、季節は雨季と乾季がありますが、雨季であっても長時間降り続くことは稀で、一気に降ってすぐに止むことが多いです。屋内ではエアコンが効いているので長袖・長ズボンを着用することもありますが、基本的にはTシャツ・短パンで生活できるというのは結構快適です。

雪が降り積もる地域に住んでいれば、1. 冬服 2. 暖房費 3. 雪かきの労力 などが必要ですが、フィリピンでは全て不要です。

寒い地域よりも暑い地域の方が好きな僕にとっては、フィリピンの気候はなかなか良かったです。割と気軽に海やプールに行って泳ぐことができますし、サーフィンやダイビングなどのマリンレジャーを本格的に楽しむこともできます。

インフラや医療のレベルは想像の通り

フィリピンで生活したことがない方の想像と、実態ではさほど差がないと思ったので、特に書くことはないです。

「インターネットは遅そう」「たまに停電とか起きそう」「安いホテルはお湯が出なそう」「渋滞がヤバそう」

→ はい、その通りです。

「病院はあるし医者もいるんだろうけど、やっぱりちょっと不安…」「流石におまじないとか薬草が主流ではないのはわかってるよ笑」

→ 貴方の感覚は普通です。

2021年の台風被害に関して

頻繁に起きることではありませんが、フィリピンのような途上国で大きな災害が発生すると、割と大変な目に遭います。

下記記事に、2021年12月に大きな台風がセブを直撃した際の詳細をまとめていますので、一度読んでみてください。

rio-log.hatenablog.jp

おわりに

僕はフィリピンでの生活を後悔はしていませんが、フィリピンが自分に合っていたとも思っていません。あくまでも、長い人生の中の一定期間をフィリピンに住んで働くことを選択した、というだけです。

海外移住というのは、もちろんよく検討する必要はありますが、かといって何ヶ月、何年もかけて準備するものでもないと思います。自分の希望や人生プラン、メリットとデメリットなどを冷静に検討して、サクッと決断しましょう。

 

この記事が皆さんの役に立ったり、暇つぶしになったなら幸いです。

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