Rio Blog

世界のどこかでゆるく生きるITエンジニアのブログ

【2022年版】フィリピン人との結婚手続きまとめ①

フィリピン人女性と結婚しました。

現時点では、フィリピンと日本の双方で婚姻手続きを終えて法的にも夫婦ですが、相手のビザと在留許可の取得がまだで、僕は日本、相手はフィリピンにいるという状況です。準備が整えば、相手が日本に来て一緒に住む予定です。

本記事では、先にフィリピンで、次に日本で婚姻する際の手続きについて書いていきます。手続きしたのはセブ州のラプラプ市ですが、自治体によって提出書類やプロセスが異なる場合がありますので、その点はご留意ください。

また、何か質問などあればコメント欄やTwitterからご連絡ください。

なぜ結婚したのか?

僕は婚姻制度には興味がなく、結婚願望もありませんでした。ただ付き合っている相手がフィリピン人で、二人で日本に住むとなれば、結婚した方がビザの面などで何かと都合がいいだろうという合理的な判断で結婚しました。

結婚した今でも、「日本やフィリピンの役所に書類を提出して婚姻を承認してもらう意味ってなんだろう?別にお役所に認めてもらわなくても、一緒にいたければいるし、そうじゃなければ別れるだけなんだが」と思ってます笑。

結婚の手続き

国際結婚の場合、双方の国で手続きする必要があります。僕らの場合はフィリピンにいてそこから日本に移住する計画だったので、まずはフィリピンで結婚しました。

フィリピン側での手続きは、領事館や行政書士のWebページに記載されているので簡単に知ることができますが、住んでいる地域によっては追加で書類を要求される場合があります。

ネットの情報だけを信用せず、相手方のフィリピン人や、役所の職員が言うこともよく聞いて、辛抱強く対応していくことが必要です。日本で日本人同士が結婚する何倍も労力がかかるので、覚悟してください。

 

以下、フィリピン側での結婚の手続きと必要な書類について記載していきますが、まずは下記ページ等で大まかな流れを確認していただくことをオススメします。

https://www.ph.emb-japan.go.jp/files/100325619.pdf
在フィリピン日本国大使館HPより

 

続いて、ラプラプ市の必要書類の一覧です。

転記、翻訳は割愛します…

 

上記をご確認いただいた前提で、実際に僕と彼女の結婚で何が必要だったか、どれくらい時間がかかったか、といった詳細な情報を記載していきたいと思います。

フィリピン側で結婚

7/12(火)の夕方に申請し、7/13 (水) に受け取り。

大使館や領事館で取得できる書類で、日本人として法的に結婚できる立場であることを証明するものです。日本で結婚しているのに、フィリピン人に対して「独身だよ」とウソをついて結婚することを防ぐ目的があります。

フィリピン人側の出生証明書等は原本が必要になるので注意。僕は最初はコピーしか持っていかなかったので、出直す羽目になりました。発行には550ペソ/通かかりますし、結果的に1通で問題なかったので、念のため…と2通以上取得する必要はありません。また、申請書には相手方の住所等も記載する必要があるので、可能であれば同行してもらうのがよいでしょう。

独身証明書 / CENOMAR 

7/13(水)の朝に申請し、7/14 (木) に受け取り。

Certificate of No Marriage Recordの略で、フィリピンで婚姻していないことを証明する書類です。こちらも重婚を防ぐために、外国人であっても取得する必要があります。

PSA(Philippine Statistics Authority/フィリピン統計局)で取得が可能で、方法は2つです。1つ目はWeb上で申請し、郵送を待つ。2つ目はWeb上で訪問日時を予約し、実際にオフィスに行って申請し発行を待つ。 2つ目の方法でも申請と受取で2度行く必要がありますが、郵送を待つよりは格段に早いでしょう。

婚姻セミナー / Marriage Seminar

夫婦生活や子作り等に関するセミナーを受講する必要があります。

7/13(水)に予約をとり、7/15(金)に受講、7/20(水)に受講証明書を受け取り。

最寄りのCity Hallに行って、まずは予約をとりましょう。二人で行く必要があるのと、二人のパスポートやIDのコピーを持参してください。僕らの場合は当初は2ヶ月後しか空きがないと言われましたが、彼女のコネのおかげで2日後に予約をねじ込むことができました笑。

セミナーは朝8時から始まり、2人の講師がそれぞれ1.5時間ほど話して、昼前に終わりました。思った以上に長くかかったので、仕事などの予定を入れる場合は注意しておいた方がいいです。

婚姻許可証 / Marriage License 

諸々の書類を役所に提出し、許可証を発行してもらいます。

7/22(金)の朝に申請し、8/2(火)の午後に受け取り。

提出時は書類を提出して手数料150ペソを支払うだけですが、二人で行く必要があります。許可証の受け取りは一人でも大丈夫ですが、役所で結婚式を挙げる予定の人は、二人で行って、そのまま式の予約をしてしまうのが楽でしょう。

書類は全て原本x1, コピーx2の合計3部を用意しておきましょう。忘れたり、追加でコピーを要求されても、市役所の敷地内に写真屋があるので1枚数ペソでコピーできます。

書類の提出から受け取りまでは、10日かかります。この10日間、婚姻申請者の氏名が役所で公示され、異議申し立てが無ければ許可証が発行されるというルールだからです。

市民結婚式 / Civil Wedding

8/2(火)の午後に予約、8/3(水)の午後に挙式。

裁判官や判事などの婚姻を承認する権限がある人と、証人二人の前で宣誓し、書類にサインすることで、婚姻が成立し、婚姻証明書が発行されます。これはCivil Weddingと呼ばれ、役所で行う結婚式です。

  • 証人: 両親や未成年者は不可だそうです。親しい友人などに頼みましょう。
  • 指輪: 必須です。僕らは日本でちゃんとした指輪を購入する予定だったので、1個300ペソくらいの指輪を直前に用意しました笑。
  • 服装: 男性はスーツなどのフォーマルな格好、女性は白のドレスが一般的なようです。ただ、Civil Weddingの場合は適当でも良さそうでした。
  • 費用: 4,000ペソ。自治体や担当する判事などによって、多少異なるようです。

もう一つの結婚式は、教会で親族や友人を招いて行うものですが、もちろん時間もお金も必要です。僕らは盛大な式には一切興味がなかったので、簡単ですぐに終わるCivil Weddingで済ませました。

 

実はこの式は、ラプラプ市ではなく、Minglanilla(ミングラニラ)という街で行いました。ラプラプ市では式を挙げたいカップルが大量にいて、僕らがいつ式を挙げられるかまったく見通しが立たず、その反面、Minglanillaでは彼女の親族のコネですぐに式を挙げられそうだったからです。

法的には婚姻許可証はどの自治体でも有効なので、セブ市やラプラプ市から少し離れたTalisay(タリサイ)やMinglanillaで式を挙げるというのは、時間が無い方にとって一つの選択肢になります。

前述の通り、役所の人間とコネがあるかどうかでも、手続きの進み具合が大きく変わってきます。準備をする過程で、その辺のこともパートナーのフィリピン人とよく話し合っておくことをオススメします。

婚姻証明書 / Certificate of Marriage 

8/4(木)に受け取り。

これは日本側で結婚するために必要な書類でもあります。通常は式から約1週間後に受け取れるそうですが、そこも速やかに手続きしてもらえたので助かりました。

この証明書は、PSA(フィリピン統計局)で発行することも可能です。ただし、婚姻直後ではPSA側に記録が反映されておらず、一定期間待つ必要があるでしょう。

 

これでやっとフィリピン側での婚姻手続きが終わりました…

 

日本側で結婚

長くなってきたので、日本側での手続きは別記事にまとめます。

 

補足: ビザと在留許可

婚姻とビザ/VISAと在留許可は関係しあっていますが、手続きは個別に必要です。

フィリピンと日本での婚姻が成立すると、日本に入国するためのビザと、入国後に滞在するための在留資格を申請することができます。婚姻は各自治体、ビザは外務省、在留資格は入国管理局の管轄となっているんですね。

こちらの手続きに関しても、別記事にまとめます。