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【書評】橘玲の最高に面白い小説をまとめて紹介します

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今回は作家・橘玲氏の小説を3作品紹介します。

ジャンルとしては経済 ✕ サスペンス小説って感じですね。

どれもめちゃくちゃ面白いのでぜひ読んでみてください。

マネーロンダリング 

香港在住で、もぐりのコンサルタント・工藤をある日、美しい女・麗子が訪ねる。「五億円を日本から海外に送金し、損金として処理してほしい」彼女の要求は、脱税の指南だった。四ヶ月後、麗子は消えた。五億ではなく五十億の金とともに。すぐに工藤は東京へ。麗子と五十億の金はどこへ? マネーを知り尽くした著者による驚天動地の金融情報小説!
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舞台は香港と日本、主人公は金融コンサルタントの工藤という男。麗子という女性をきっかけに事件に巻き込まれていくんですが、どんどん続きが気になって読むのをやめられなくなります。

このあと紹介する2冊も含めて、節税や脱税の手法がいくつも登場し、アホな僕は「よくわからんけど、みんなアタマよくてカッコいい…!すげぇ…!」って思いました笑。

マネーロンダリング (幻冬舎文庫)

マネーロンダリング (幻冬舎文庫)

  • 作者:橘玲
  • 発売日: 2012/12/14
  • メディア: Kindle
 

タックスヘイブン

東南アジアでもっとも成功した金融マネージャー北川が、シンガポールのホテルで転落死した。自殺か他殺か。同時に名門スイス銀行の山之辺が失踪、1000億円が消えた。金融洗浄(マネーロンダリング)、ODA原発輸出、仕手株集団、暗躍する政治家とヤクザ……。名門銀行が絶対に知られたくない秘密、そしてすべてを操る男の存在とは? 国際金融情報小説の傑作!
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マネーロンダリングに続いて、アジアを舞台にした金融系サスペンス。

主人公とその周辺キャラクターとの友情や恋愛も描かれているので、サスペンスやミステリーだではなく、青春小説、恋愛小説っぽい部分も楽しむことができます。

あらすじに書かれている通り、政治家やヤクザなど多くの登場人物が描かれ、リアリティがあり、先が読めない展開が続くので、僕は一気読みしてしまいました。

海外旅行が好きな方や、アジアで働いている方にもオススメです。

タックスヘイヴン Tax Haven (幻冬舎文庫)

タックスヘイヴン Tax Haven (幻冬舎文庫)

  • 作者:橘玲
  • 発売日: 2016/04/12
  • メディア: Kindle
 

 永遠の旅行者

元弁護士・真鍋に、見知らぬ老人麻生から手紙が届く。「二十億の資産を息子ではなく孫に相続させたい。ただし一円も納税せずに」重態の麻生は余命わずか、息子悠介は百五十億の負債で失踪中、十六歳の孫まゆは朽ちた家に引きこもり、不審人物が跋扈する。そのとき、かつてシベリア抑留者だった麻生に殺人疑惑が浮上した――。

まゆは幼い頃に母を殺された未解決事件にまだ苦しんでいた。アメリカで失踪した悠介の居場所はつかめない。麻生の死期は迫る。真鍋には時間がなかった。そもそも麻生はなぜ無税の相続に拘るのか? そして、まゆが何者かに誘拐された――。
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こちらは上下巻で少々長いですが、その分スケールも大きくなっています。

最初は精神的に問題を抱えていたまゆが徐々に回復していく姿が印象的でした。

前2作同様に、経済小説というのを軸に壮大な物語を展開する才能が素晴らしいです。

おわりに

橘玲さんと聞くと、ビジネス書や自己啓発書のイメージが強いかもしれませんが、個人的には小説もとても面白くて、ぜひ読んでみてほしいです。

なお、今回紹介した3冊とも、Kindleでも購入が可能です!

最後に、橘玲さんはTwitterもやってるから要チェック!

橘 玲 (@ak_tch) | Twitter