僕が大好きな作家・橘玲さんの新刊が非常に面白かったので、感想をシェアします。
本書では男と女の性愛のちがいについて、誰でも楽しんで読める研究を選んで紹介した。
タイトルや上記の引用からも分かる通り、男女にまつわる最新の研究をエビデンス付きで紹介しているので、モテたい人は絶対に読みましょう。
モテるために知っておきたい3つの情報
かのリチャード・ドーキンスは『利己的な遺伝子』の中で「生物とは遺伝子の乗り物にすぎない」と書いています。つまり我々は遺伝子に埋め込まれた「生存」と「生殖」という本能に従って生きているということですね。
それ以外にも進化心理学やマッチングアプリのビッグデータ分析の世界には興味深い研究が数多く存在しています。これらを理解することは、男女の違いや心理を理解することであり、「モテ」にも繋がるというわけです。
今回は本書の中から「モテたい男性が知っておくべき情報」を3つに絞って紹介します。
1. 女性が魅力的だと思う男性の年齢
男性にとって、自分のことを好きになってくれる女性の年齢層って重要ですよね。
例えば、「女性は5歳上を好む」というデータがあったとして、年上にだけアプローチするのは戦略的に優れているとは言えません(もちろん個人の趣向は別として)。逆に、「30歳前後の男性を好むのは20代前半までの女性」というデータがあったとして、自分が30歳であれば、20代前半の女性に絞ってアプローチをすることで成功の確率を高めることができます。
本書によると、気になる研究の結果は下記のようになっています。
- 女性の年齢層 → 魅力的だと思う男性の年齢
- 20代前半 → 少し年上
- 20代後半 → 少し年上 or 同い年
- 30代前半 → 同い年 or 少し年下
- 30代後半 → 少し年下
- 40代前半 → 少し年下
- 40代後半 → かなり年下
一言でまとめると、女性の好みは年齢を重ねるにつれて、年上→同い年→年下と変化していくということです。
このデータを元にすれば、男性である自分がどの年齢層の女性にアプローチするのが効率的かがわかりますね。
2. モテたい男性はアルファを目指せ
生物学/動物学において、群れのトップに君臨する個体をアルファと呼びます(それ以下はベータなど)。人間と近い種族である猿の群れにもボス猿がいますが、あれがすなわちアルファです。
そして、人間の女性というのも、基本的にはアルファ男性に惹かれます。では、人間界におけるアルファの条件とは何でしょうか?それは外見の対称性と社会的地位です。
外見の対称性
対称的な個体は健康で、対称性が崩れているのは、遺伝的な疾患や感染症など生殖の相手としてふさわしくない徴候なのだ。男でも女でも、対称性の高い顔を魅力的に感じることがわかっている。
改めて言うまでもなく、外見は重要です。なぜなら、外見が整っていることは病気やケガがない優秀な遺伝子であることを意味するからです。筋トレで体を鍛えつつ、美容にも気を使って、キレイな肌や髪を目指しましょう。
社会的地位
女は、より大きな権力=資源を持つ男を生殖の相手として選択するから。(中略) これも意識的にそうしているのではなく、女性の脳は男の地位と性的魅力が一致するように「進化」してきた。
ボス猿が群れのメスを独占できるように、社会的地位が高い男性はより多くの女性を魅了できます。現代における高い社会的地位とは経営者や医者などに限らず、インフルエンサーやYouTuberなども含まれます。
ナンパやマッチングアプリでの出会いに明け暮れたりすることを全否定するわけではありませんが、人に誇れるレベルで地位とお金を得ることも、モテるためには必要ということです。
3. 女性は「感情的な浮気」に不寛容
男性は女性の「性的な浮気」に不寛容で、女性は男性の「感情的な浮気」に不寛容というデータがあります。これはなぜでしょうか?
答えは、男性が他の女性と感情的な繋がりを持ってしまうと、自分に充てがわれる資産(=時間やお金)が少なくなる可能性があるからです。
浮気がバレた時の正しい言い訳
逆に言うと、女性は男性の「性的な浮気」には比較的寛容ということです。
万が一浮気をしてそれがバレてしまった時は「一時的な気の迷いでついセックスしていまっただけで、浮気相手を好きという感情は一切ない」と言い訳すれば切り抜けられるかもしれません笑。
おわりに
以上、『女と男 なぜわかりあえないのか』のレビューでした。
今回紹介した以外にも、面白くて恋愛に役立つ研究結果や考察が多数掲載されています。
非常にオススメですので、男女問わずぜひ読んでみてください!